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Goblin(ゴブリン)はGreenskins(グリーンスキン)の一族で、Ork(オーク)の いとこ にあたる種族だ。オークが直接的な暴力を好むのに対し、ゴブリンは間接的な(自分が安全だと思える位置からの)暴力を好む。体格がとても小さく貧相な身体をしている反面、すばしっこく、また少しばかりながらも知能と器用さを持っている。そのため、彼らはグリーンスキン社会における裏方作業全般を担って......いや、担わされている。

概要[]

「......1人のゴブリンにとって、オークに頭を殴りつけられることから始まって、同じ頭をボール代わりに蹴り飛ばされて終わる1日は、それなりに良い日であることを理解してくれ......」

――エンパイア, グリーンスキン研究家

「......その瞬間、アシの槍が"ピンク色"のヨロイをつらぬいて――あに、アノとき戦ったあいてはドワーフだったんでしか? ……えい、チョットまちがっただけヨ! とにかく、アシの弓矢が......」

――自称"れきしぇん"のゴブリン

三度のメシよりドツき合いを好むシンプルな性格のオークとは違い、ゴブリンは卑怯で、陰険で、臆病な性格だ。それでいて常に悪事を瞳に宿らせている凶悪な生物でもある。彼らは自分以外を信じない。オークの事は、"へコへコさえしてりゃ恐ろしい敵をブチのめしてくれるデッケえマッチョ"としか見ていないし、同胞であるはずのゴブリンに対しても、"俺ッチが良い目を見るためのアイテム"という認識でしかない。

当然の如く仲間割れや裏切りは日常茶飯事であり、野営地ではあちこちで騙しあいが続いている。「大切にとっておいた熟成キノコ焼酎が"熟成オーク汚物"にすり変わっていた」だとか、「"スクイッグの丸焼き"をご馳走されて気分良く家に帰ると、なぜか愛しのペットスクイッグが見当たらなかった」なんてことは、まだまだかわいい悪戯の範疇だ。ちょっとした暇つぶしやお遊びで同胞を殺したり、喰い散らかしたりしてしまうことも、彼らにとってはよくあることで、それによって罪悪感を感じることも無い。

とはいえ、同情の心が無いかといえばそうでもない。たまには(オークの鉄拳が無くても)助け合い、何事かを成しとげたりもする。もっとも成し遂げた後には、「成果」を巡っての新たな争いが始まるのだが――それはまた別の話だ。 彼らがいつも助け合わないの何故か? それは、そうして得られる物よりも、もっと手軽かつ簡単にできる"暴力"の方がずっとお気に入りなだけだからだ。

人生の歩み[]

このように自分本位主義のゴブリンは、自業自得と言うべきか......民族としての運命と言うべきか......たいして長くもない人生を不器用に歩んで終わる。"名誉の戦死"なんてものとは無関係であり、彼らの最後はたいてい悲惨で惨めだ。それは「寝ぼけたオークの"座布団"になってしまった」、「朝飯をやり忘れたペットスクイッグの昼飯になってしまった」、「見知らぬ誰かの因縁を知らぬうちに引き受けていて殺されてしまった」、などと本当にロクでもないものばかりである。彼らの寿命はそういう点で"スノットリングのアレ"のようにじつに短い。

戦場でのゴブリン[]

戦場に出撃したゴブリンは――出るまでがオークに怒鳴られたり尻を蹴っ飛ばされたりと長いのだが――うろちょろと走り回り、悪知恵を働かしては敵を卑怯な罠に落としいれる厄介な存在となる。敵と顔をつき合わしての戦いが大嫌いで、一方的な殺戮は大好きなため、前線から離れた位置が彼らのお気に入りだ。そこに弓矢隊を形成したり、お手製の粗末なウォー・マシンを布陣したりしてから、敵の(たまには味方の)頭の上へ矢や投石を雨のように降らせる。やむなく前線に出なければならない場合には、隊列の二番目の位置を"譲ってもらってから"槍でチクチクと攻撃しようとする。「安全と安心」、それがゴブリンの考えるベストな戦争だ。

だが、ゴブリンの本当の恐ろしさは他のところにある。彼らはひたすら多い。とにかく多い。地平を埋め尽くす小さな緑の暴力、それがゴブリンの真の恐怖と言えるだろう。たとえ100匹のゴブリンがIronbreaker(アイアン・ブレイカー)の戦槌で叩き潰されようと、1000匹のゴブリンがBright Wizard(ブライト・ウィザード)の炎でこんがり焼かれたとしても、総体としてのゴブリンには全く影響が無い。もちろん根が臆病なゴブリンは「ペッチャンコ」や「真っ黒コゲ」を目撃した時などには我先にと逃げ出してしまう。それでも、その後ろには"まだ現場を目撃していないゴブリン"がわんさと押し寄せているのだから、軍勢にとってなんら問題が無い。ゴブリンは決してエリート戦士では無い。しかし、どのようなエリート戦士でも、巨大な"緑の津波"で圧殺してしまえば、そこいらに転がる小さな醜い死体と同じ運命を辿るのだ。

肉体的特徴[]

個体差があるものの、背丈は一様に小さく(エンパイア人の子供ぐらいだ)、痩せぎすな肉体をしている。皺だった球根状の顔には大きな耳がくっついており、この耳は感情によってピン! と立ったりペタッ! と顔にくっついたりする。ピンと立ってるのは興奮している証拠で、ペタッとしているのは怯えている事を示している。ちなみに、彼らの人生の大半はペタッとしたままだ。

つねに何らかの悪意に煌いている瞳は、ビーズのように小さい。かわってとても大きな鉤鼻が目立つが、この鼻の嗅覚能力は発達しており、脅威に対する警戒装置として役に立っている。口に並んだ小さな歯は鋭く、グリーンスキンの常としてひどい口臭を放っている。オークに比べ滑舌が悪く、舌足らずな喋り方をするゴブリンは多い。

(上記の特徴は"普通の"ゴブリンのもので、住んでいる場所、地域、状況によって全く違った外見を持つ者もいることを理解されたし)

グリーンスキン社会での地位[]

ゴブリンは知能が(ズルい方に)良く、手先が器用だ。しかし「デカくてケンカがマジ強え」事が偉いとされるグリーンスキン社会においては、往々にしてオークに虐められたりコキ使われる格下(グロット)である。食料生産(この内には彼ら自身の肉も入っている)、住居建築、戦利品の収集、"糞塔"へゴルク神(だかモルク神だか)の御尊顔を刻む等々、グリーンスキン社会の大半の仕事は、ゴブリンに文字通り押し付けられる。

だが、タダで働かされているわけではない。オークには、ゴブリンではとうてい太刀打ちできないような強敵をブチのめすという役割があり、彼らは彼らなりの共存関係にあるといえる。もっとも、「ちょっとした暇つぶしのボール役」として蹴っ飛ばされたり、「手ごろで身近な棍棒」として全力でぶん回されたり、「すこし飾りッ気でも……」と槍や盾の先に括り付けられたりと、ゴブリン側の利益率がかなり低いということはあるが――まぁ、それでも彼らの世界がちゃんと動いているのに変わりはない。

ゲーム内での役割[]

Goblin Shaman(ゴブリン・シャーマン)[]

グリーンスキン独自の魔術体系"Waaagh!"(グァーグ!)を用いての攻撃・回復を兼任する

Squig Herder(スクイッグ・ハーダー)[]

洞穴の猛獣、Squigをペットとするペットコントローラー。主に弓矢による遠距離攻撃を行う
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