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− | '''Goblin'''(ゴブリン)は[[Greenskins]](グリーンスキン)で、[[Ork]](オーク)の いとこ にあたる種族 |
+ | '''Goblin'''(ゴブリン)は[[Greenskins]](グリーンスキン)で、[[Ork]](オーク)の いとこ にあたる種族です。オークが直接的な暴力を好むのに対し、ゴブリンは間接的な(自分が安全だと思える位置からの)暴力を好みます。また少しばかりながらも知能と器用さを持っており、グリーンスキン社会における裏方作業全般を担っています。 |
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+ | ''「……その瞬間、アシの槍が"ピンク色"のヨロイをつらぬいて......あに、アノとき戦ったあいてはドワーフだったんでしか? …えい、チョットまちがっただけヨ! とにかく、アシの弓矢が……」'' |
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+ | :<small>――自称、れきしぇん のゴブリン</small> |
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+ | 三度のメシより殴り合いやドツき合いを好むシンプルな性格のオークとは違い、ゴブリンは卑怯で、陰険で、臆病な生物だ。自分が一番良ければ全て良しの精神で生きている彼らにとって、デッケえ兄貴はへコへコさえしてりゃ恐ろしい敵をブチのめしてくれる存在であるし、同族は自分が一日でも長く生きるための道具でしかない。裏切り、仲間割れは日常茶飯事であり、なにかと文句をつけては"たまたま運の無かった"仲間を集団でいたぶっては殺し、喰い散らかしたりする。とはいえ同情の心が無いかといえばそうでもない。たまには助け合い、何事かを成したりもする。ただ、そうして得られる物よりも、もっと手軽にできる暴力の方がずっとお気に入りなだけなのだ。 |
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+ | このように自分本位主義のゴブリンは、自業自得と言うべきか......民族としての運命と言うべきか......たいして長くもない人生を不器用に歩んで終わる。"名誉の戦死"なんてものとは無関係であり、彼らの最後は悲惨で惨めだ。それは寝ぼけたオークの"座布団"になってしまったり、朝飯をやり忘れたペットスクイッグの昼飯になってしまったり、他の誰かの因縁を知らぬうちに引き受けていて殺されてしまったり、といった本当にロクでもないものばかりである。彼らの寿命はそういう点で実に短い。 |
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+ | 戦場に出撃したゴブリンは――出るまでがオークに怒鳴られたり尻を蹴っ飛ばされたりと長いのだが――うろちょろと走り回り、悪知恵を働かしては敵を落としいれ殺そうとする厄介な存在となる。敵と顔をつき合わしての戦いが大嫌いだが、一方的な殺戮は大好きだ。ゆえに前線から離れた位置が彼らのお気に入りで、そこに弓矢隊を形成したり、お手製の粗末なウォー・マシンを布陣したりしてから、敵の(たまには味方の)頭の上へ矢や投石を雨のように降らせるのだ。やむなく前線に出なければならない場合には、隊列の二番目の位置を"譲ってもらって"から槍でチクチクと攻撃する。「安全と安心」、それがゴブリンの考えるベストな戦争だ。 |
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+ | だが、ゴブリンの本当の恐ろしさは他のところにある。彼らはひたすら多い。とにかく多い。地平を埋め尽くす小さな緑の暴力、それがゴブリンの真の恐怖だと言える。たとえ100匹のゴブリンが[[Dwarfs]](ドワーフ)の戦槌で叩き潰されようと、1000匹のゴブリンが[[Bright Wizard]](ブライト・ウィザード)の炎でこんがり焼かれたとしても、総体としてのゴブリンには全く影響が無い。もちろん根が臆病なゴブリンは「ペッチャンコ」や「真っ黒コゲ」を目撃した時などには我先にと逃げ出してしまう。それでも、その後ろには"まだ現場を目撃していないゴブリン"がわんさと押し寄せているのだから、軍勢にとってなんら問題が無い。ゴブリンは決してエリート戦士では無い。しかし、どのようなエリート戦士でも巨大な"緑の津波"で押しつぶしてしまえば、そこいらに転がる小さな死体と同じ運命を辿るのだ。 |
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==身体的特徴== |
==身体的特徴== |
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+ | 背丈は小さく(エンパイア人の子供ぐらいだ)、痩せぎすな肉体をしている。皺だった球根状の顔には大きな耳がくっついており、この耳は感情によってピン! と立ったりペタッ! と顔にくっついたりする。ピンと立ってるのは興奮している証拠で、ペタッとしているのは怯えている事を表す。ちなみに、彼らの人生の大半はペタッとしたままだ。 |
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+ | つねに悪意に煌いている瞳はビーズのように小さい。かわってとても大きな鉤鼻が目立つ。この鼻は全体として粗末な能力しか持たないゴブリンとしては発達しており、脅威に対する警戒装置として役に立っている。産まれてこのかた一度も磨いたことのない歯は鋭く、グリーンスキンの常としてひどい口臭を放っている。オークに比べ滑舌が悪く、舌足らずな喋り方をするゴブリンは多い。 |
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+ | (上記の特徴は"普通の"ゴブリンのもので、住んでいる場所、地域、状況によって全く違った外見を持つ者もいることを理解されたし) |
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+ | ==社会的地位== |
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+ | ゴブリンは知能が(ズルい方に)良く、手先が器用だ。しかし「デカくてケンカがマジ強え」事が偉いとされるグリーンスキン社会においては、往々にして格下(グロット)である。食料生産(この内には彼ら自身の肉も入っている)、住居建築、戦利品の収集、"糞像"へゴルク神(だかモルク神だか)の尊顔を刻む等々、大半の仕事はゴブリンの役割であり、日々コキ使われる生活を送っている。 |
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+ | とはいえタダで働かされているだけではない。オークには、ゴブリンではとうてい太刀打ちできないような強敵をブチのめすという役割があり、彼らは彼らなりの共存関係にあるのだ。もっとも、ちょっとした暇つぶしのボール役として蹴っ飛ばされたり、手ごろで身近な棍棒として扱われたり、ちょっと飾りッ気でも……と槍の矛先に括り付けられたりと、利益関係にかなり偏りがあるのに違いは無いが。 |
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+ | 一方で、オークと対等に並ぶ可能性を持ったゴブリンもいる。それはGoblin [[Shaman]](ゴブリン・シャーマン)だ。シャーマンは産まれながらにしてグリーンスキンが持つ「思い込み(こころ)の力」を集め、「すげえ緑の世界」を通じ、"Waaagh!!"(グァーグ!)として解放するのだ。この"グァーグ!"の力は激しい攻撃魔法として敵軍を攻撃することができる。最大級の"グァーグ!"ともなると、ウォー・マシンよりも強力な破壊力を秘めるのだ。ゆえに、強力な力を持ったシャーマンは族長として名を馳せることもある。 |
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+ | もっとも、"グァーグ!"が常に強力な魔法であるとは限らない。「こころの力」をエネルギーとする"グァーグ!"は、負け戦のときにはとうてい使い物にならない。だが、勝ち戦ならば全て良し、かと言えばそうでもない。あまりに強すぎる"グァーグ!"は、時としてシャーマンを景気良く爆裂させてしまったり、頭の中身をアレにしてしまうのだ。緑色の霊力は操る彼ら自身が不安定なように、とても扱いにくいものでもある。 |
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+ | [[Image:Shaman1.jpg|right|thumb|ゴブリン・シャーマン|200 px]] |
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+ | [[Image:Squig Herder1.jpg|right|thumb|ゴブリン・スクイッグハーダー|200 px]] |
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2008年9月8日 (月) 03:46時点における版
Goblin(ゴブリン)はGreenskins(グリーンスキン)で、Ork(オーク)の いとこ にあたる種族です。オークが直接的な暴力を好むのに対し、ゴブリンは間接的な(自分が安全だと思える位置からの)暴力を好みます。また少しばかりながらも知能と器用さを持っており、グリーンスキン社会における裏方作業全般を担っています。 概要「……その瞬間、アシの槍が"ピンク色"のヨロイをつらぬいて......あに、アノとき戦ったあいてはドワーフだったんでしか? …えい、チョットまちがっただけヨ! とにかく、アシの弓矢が……」
三度のメシより殴り合いやドツき合いを好むシンプルな性格のオークとは違い、ゴブリンは卑怯で、陰険で、臆病な生物だ。自分が一番良ければ全て良しの精神で生きている彼らにとって、デッケえ兄貴はへコへコさえしてりゃ恐ろしい敵をブチのめしてくれる存在であるし、同族は自分が一日でも長く生きるための道具でしかない。裏切り、仲間割れは日常茶飯事であり、なにかと文句をつけては"たまたま運の無かった"仲間を集団でいたぶっては殺し、喰い散らかしたりする。とはいえ同情の心が無いかといえばそうでもない。たまには助け合い、何事かを成したりもする。ただ、そうして得られる物よりも、もっと手軽にできる暴力の方がずっとお気に入りなだけなのだ。 このように自分本位主義のゴブリンは、自業自得と言うべきか......民族としての運命と言うべきか......たいして長くもない人生を不器用に歩んで終わる。"名誉の戦死"なんてものとは無関係であり、彼らの最後は悲惨で惨めだ。それは寝ぼけたオークの"座布団"になってしまったり、朝飯をやり忘れたペットスクイッグの昼飯になってしまったり、他の誰かの因縁を知らぬうちに引き受けていて殺されてしまったり、といった本当にロクでもないものばかりである。彼らの寿命はそういう点で実に短い。 戦場に出撃したゴブリンは――出るまでがオークに怒鳴られたり尻を蹴っ飛ばされたりと長いのだが――うろちょろと走り回り、悪知恵を働かしては敵を落としいれ殺そうとする厄介な存在となる。敵と顔をつき合わしての戦いが大嫌いだが、一方的な殺戮は大好きだ。ゆえに前線から離れた位置が彼らのお気に入りで、そこに弓矢隊を形成したり、お手製の粗末なウォー・マシンを布陣したりしてから、敵の(たまには味方の)頭の上へ矢や投石を雨のように降らせるのだ。やむなく前線に出なければならない場合には、隊列の二番目の位置を"譲ってもらって"から槍でチクチクと攻撃する。「安全と安心」、それがゴブリンの考えるベストな戦争だ。 だが、ゴブリンの本当の恐ろしさは他のところにある。彼らはひたすら多い。とにかく多い。地平を埋め尽くす小さな緑の暴力、それがゴブリンの真の恐怖だと言える。たとえ100匹のゴブリンがDwarfs(ドワーフ)の戦槌で叩き潰されようと、1000匹のゴブリンがBright Wizard(ブライト・ウィザード)の炎でこんがり焼かれたとしても、総体としてのゴブリンには全く影響が無い。もちろん根が臆病なゴブリンは「ペッチャンコ」や「真っ黒コゲ」を目撃した時などには我先にと逃げ出してしまう。それでも、その後ろには"まだ現場を目撃していないゴブリン"がわんさと押し寄せているのだから、軍勢にとってなんら問題が無い。ゴブリンは決してエリート戦士では無い。しかし、どのようなエリート戦士でも巨大な"緑の津波"で押しつぶしてしまえば、そこいらに転がる小さな死体と同じ運命を辿るのだ。 身体的特徴背丈は小さく(エンパイア人の子供ぐらいだ)、痩せぎすな肉体をしている。皺だった球根状の顔には大きな耳がくっついており、この耳は感情によってピン! と立ったりペタッ! と顔にくっついたりする。ピンと立ってるのは興奮している証拠で、ペタッとしているのは怯えている事を表す。ちなみに、彼らの人生の大半はペタッとしたままだ。 つねに悪意に煌いている瞳はビーズのように小さい。かわってとても大きな鉤鼻が目立つ。この鼻は全体として粗末な能力しか持たないゴブリンとしては発達しており、脅威に対する警戒装置として役に立っている。産まれてこのかた一度も磨いたことのない歯は鋭く、グリーンスキンの常としてひどい口臭を放っている。オークに比べ滑舌が悪く、舌足らずな喋り方をするゴブリンは多い。 (上記の特徴は"普通の"ゴブリンのもので、住んでいる場所、地域、状況によって全く違った外見を持つ者もいることを理解されたし) 社会的地位ゴブリンは知能が(ズルい方に)良く、手先が器用だ。しかし「デカくてケンカがマジ強え」事が偉いとされるグリーンスキン社会においては、往々にして格下(グロット)である。食料生産(この内には彼ら自身の肉も入っている)、住居建築、戦利品の収集、"糞像"へゴルク神(だかモルク神だか)の尊顔を刻む等々、大半の仕事はゴブリンの役割であり、日々コキ使われる生活を送っている。 とはいえタダで働かされているだけではない。オークには、ゴブリンではとうてい太刀打ちできないような強敵をブチのめすという役割があり、彼らは彼らなりの共存関係にあるのだ。もっとも、ちょっとした暇つぶしのボール役として蹴っ飛ばされたり、手ごろで身近な棍棒として扱われたり、ちょっと飾りッ気でも……と槍の矛先に括り付けられたりと、利益関係にかなり偏りがあるのに違いは無いが。 一方で、オークと対等に並ぶ可能性を持ったゴブリンもいる。それはGoblin Shaman(ゴブリン・シャーマン)だ。シャーマンは産まれながらにしてグリーンスキンが持つ「思い込み(こころ)の力」を集め、「すげえ緑の世界」を通じ、"Waaagh!!"(グァーグ!)として解放するのだ。この"グァーグ!"の力は激しい攻撃魔法として敵軍を攻撃することができる。最大級の"グァーグ!"ともなると、ウォー・マシンよりも強力な破壊力を秘めるのだ。ゆえに、強力な力を持ったシャーマンは族長として名を馳せることもある。 もっとも、"グァーグ!"が常に強力な魔法であるとは限らない。「こころの力」をエネルギーとする"グァーグ!"は、負け戦のときにはとうてい使い物にならない。だが、勝ち戦ならば全て良し、かと言えばそうでもない。あまりに強すぎる"グァーグ!"は、時としてシャーマンを景気良く爆裂させてしまったり、頭の中身をアレにしてしまうのだ。緑色の霊力は操る彼ら自身が不安定なように、とても扱いにくいものでもある。 役割
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